MF77型 : 地下鉄、トラム

13号線の運用に就く MF77型

13号線の運用に就く MF77型

目次

  1. 概要
  2. 運用
  3. 座席
  4. 車内設備
  5. 車外設備

概要

形式 MF77型
製造 Alstom, CEM, ANFなど
運用会社 RATP
製造年 1978年
最高速度 100 km/h
電気方式 DC : 750V (第3軌条)
車両 5両編成 : M+B+NA+B+M
編成長 5両編成 : 77.44 m
製造数 5両編成 187編成
乗車定員 574人 (128席)

1978年より製造され、7, 8, 13号線に投入されています。 先頭形状がMF67型よりもシャープになっており、 最高速度 100 km/hはパリの地下鉄車両としては最速です。 地下鉄の中でも長距離路線、屋外を走行する路線に投入されています。 200編成 (1000両、内動力車は600両)の導入予定でしたが、最終的に935両 (187編成)が製造されました。

各メーカー担当エリア
Alstom, Franco-Belgian 組み立て担当 EMC Oerlikon…エンジンの供給 Creusot Loire, ANF…台車の製造 Keumont Schneider…動力装置

特徴
MF77型には、乗客の意見を反映して、車両端にラウンジエリアを設けてあります。 そして、パリの地下鉄初のなる片側大型3扉車 (既存車両は片側4扉車)を採用しました。 車両間の通り抜けはできませんが、妻面には大型の窓ガラスが設置されています。 全長が77.44m (M車の車両長は15.47m、T車は15.50m)なので、ホーム長が75mしかない駅では、先頭部分がホームをはみ出して停車します。 5両編成で運行されていますが、導入当初は7両編成の運行も考えられました。 ただし、ホーム長の関係で中止されました。

大規模リニューアル
2006年より、混雑の激しい13号線のMF77型は25-30年の大規模延命工事が実施されました。 行き先表示板が交換され、停車駅の案内放送装置が設置されました。 壁紙は白色のものが採用され、座席は青色のクッションから紫のプラスティック製となりました。 ラウンジエリアは補助席に改造されて、定員が5%増えています。 車内照明と前照灯はLEDに変更されました。 残りの7, 8号線の全車両にもリニューアルがされる予定ですが、 いまだに130両は更新工事を受けていません。 なお、MF77型は2023年より全自動運転のMF19型に置き換えられる予定です。

発車を待つ MF77型 出発する MF77型 6号線の運用に就く MF77型 留置される MF77型

写真一覧

  • 発車を待つ MF77型
  • 出発する MF77型
  • 6号線の運用に就く MF77型
  • 留置される MF77型

運用

地下鉄7, 8, 13号線に投入されています。

地下鉄7号線の路線図

地下鉄8号線の路線図

地下鉄13号線の路線図

路線 区間 所要時間
地下鉄 7号線 ラ・クールヌーヴ駅 - メリー・ディヴリー駅 45分
ラ・クールヌーヴ駅 - ヴィルジュイフ駅 45分
地下鉄 8号線 バラール駅 - ポワント・デュ・ラック駅 10分
地下鉄 13号線 サン=ドニ=ユニヴェルシテ駅 - シャティヨン=モンルージュ駅 40分
アニエール=ジュヌヴィリエ=レ・クルティーユ駅 - シャティヨン=モンルージュ駅 40分
RER A戦を走行する MI09型

これで完璧♪
パリの地下鉄、トラム、郊外列車

チケット、路線、時間、乗車方法

座席

登場時は2+2列配置で4人ボックス席が配置されていました。 その後、13号線の車両は更新工事を受け、1+2列配置で2人ボックス席と4人ボックス席が配置されています。 両形式とも扉付近は補助席が設置されています。 なお、車両間の移動は非常時以外はできません。 妻付近がロングシート、または補助席が設置されています。

座席 4人ボックス席 座席 座席 (妻部) 4人ボックス席

写真一覧

  • 座席
  • 4人ボックス席
  • 座席
  • 座席 (妻部)
  • 4人ボックス席

車内設備

扉上に停車駅案内版が設置されています。 乗り換えなどを確認することができます。

停車駅案内版

停車駅案内版

車外設備

扉幅は1.575mと幅広のものが採用されています。 扉は自動では開きません。 扉上のボタンを押して開けてください。

乗車口 連結部 扉開ボタン

写真一覧

  • 乗車口
  • 連結部
  • 扉開ボタン