リヨン・パール=ディユー駅に到着した BB22200型
目次
形式 | BB22200型 |
---|---|
製造 | Alstom, MTE |
運用会社 | フランス国鉄 |
製造年 | 1976年 |
最高速度 | 160, 200 km/h |
電気方式 |
DC : 1500V AC : 25kV 50Hz |
機関車長 | 17,480mm |
機関車高 | 4,295mm |
機関車幅 | 3,053mm |
製造数 | 205機関車 |
・概要
BB22200は交流と直流に対応した機関車です。
デコボコした先頭形状から、日本では「げんこつ機関車」と、
フランスではbroken nose (潰れた鼻)と呼ばれています。
なお、22200という数字は、直流のみ対応するBB7200型機関車と
交流のみ対応するBB15000型機関車の7200と15000を足した数字です。
・開発~運用開始
この機関車は、従来は取り替えの必要だった交流と直流の
境界での機関車の取り替えの手間を省くために開発されました。
1976年より運行を開始し、安定した性能を発揮できるかを確認するために
中距離路線のマルセイユ - ニース - ヴェンティミーリアの運用に投入されました。
その後、1978年に長距離路線のパリ - ヴェンティミーリア (走行距離は1000 km以上)の寝台特急と、
パリ - マルセイユの特急列車の運用に投入されました。
そして、登場時は最高速度が160 km/hでしたが、
BB22351~22360は製造時に 200 km/hに引き上げられ、
1983年よりパリ - ナント、パリ- ボルドーで最高速度 200km/hの運転を開始しています。
なお、この運用は1989年のTGV Atlantiqueの登場によって終了しています。
・廃車
5機関車は事故や火災で廃車になっています。
また、貨物列車の運用も減少しているので、2012年以降は廃車や
各地域のTERの運用に就くBB1700, BB25200, BB25500型機関車の置き換えとして転属している。
・その他
また、上記とは別の8機関車がTransmission Voie-Machineに対応しているので、
TGVの専用線路である高速新線を走行することが可能です。
なお、BB22351機関車は後に登場するBB26000型機関車の開発のため、
空気抵抗や新設備の性能確認として先頭形状などを改造する工事が実施されました。
写真一覧
快速・普通列車 (TER)の運用を担当しています。 下記で紹介する路線はごく一部です。
路線 | 運行間隔 |
---|---|
リヨン - ジュネーブ | 2時間 |
リヨン - アヌシー | 1時間 |
パリ - アミアン | 2時間 |
路線 | 所要時間 | 1等席運賃 | 2等席運賃 |
---|---|---|---|
リヨン - ジュネーブ | 2時間 | EUR 45 | EUR 30 |
リヨン - アヌシー | 2時間40分 | EUR 40 | EUR 30 |
パリ - アミアン | 1時間50分 | - | EUR 20 |
フランスの快速・普通列車 : TER
各駅停車でゆったり旅♪
チケット、路線、時間、乗車方法
座席は1+2列配置のオープンサロンタイプです。 座席の横幅などは2等席と変わりませんが、 座席のモケットが紺色、枕カバーが赤色と高級感あふれる色になっています。 座席にはリクライニング機能はありません。
写真一覧
オープンサロン型は2+2列配置、コンパートメント型は4列配置です。 オープンサロン型には4人ボックス席以外にも 円形テーブルやロングシートなど様々な座席が設置されています。 また、コンパートメント型は最大で1室8人まで着席可能なので、 大人数での旅行も快適に過ごせるようになっています。
写真一覧
自然豊かなアルプスを走行するので、 大型の荷物置き場兼車椅子スペース、自転車置き場が設置されています。 扉は自動では開かないので、扉のレバーを押してください。
写真一覧
自転車置き場がある車両の乗車口は、他の車両の乗車口と比べて 大型化されています。 乗車口は各車両に2箇所あります。 扉は自動では開かないので、扉上の開ボタンを押すか、レバーをひねってください。
写真一覧