発車を待つ X72500型
目次
形式 | X72500型 |
---|---|
製造 | Alstom |
運用会社 | フランス国鉄 |
製造年 | 1997年 |
最高速度 | 160 km/h |
車両 | 2両編成 : M1+M2 3両編成 : M1+R+ M2 |
編成重量 | 2両編成 : 116t 3両編成 : 161t |
編成長 |
2両編成 : 52,900mm 3両編成 : 78,500mm |
車両高 | 4,218mm |
車両幅 | 2,905mm |
製造数 |
2両編成 : 90編成 3両編成 : 15編成 |
乗車定員 |
編成 : 1等席, 2等席 2両編成 : 22席, 128席 3両編成 : 22席, 206席 |
・概要
X72500はディーゼル車両でX TERとも呼ばれています。
基本的に快速・普通列車 TERの運用に就きます。
・開発経緯・特徴
1990年代にTERの発展と再組織化に伴い、新型車両の需要が高まりました。
X72500型は、高速化・長距離走行可能というコンセプトをもとに開発されました。
長距離路線への投入のため、車内のデザインは新幹線 TGVをもとにしています。
なお、X72500型はTGVを製造している工場で製造されています。
TGVを基に設計しているので、運転席も中央に設置されています。
なお、運転席のモニターでオイル漏れや冷却装置などが
正常に作動しているかを確認できます。
・運用開始 ~ トラブル
第一編成はTER Center地区に納入され、パリ - トュールなどの路線に投入されました。
その後も増備が続きましたが、次第に故障が頻発したので、
原因特定のために2編成が製造工場に戻されました。
そして、1998-1999年にソフトウェアを新型のものにして、
1999年-2000年に乗り心地向上のために200以上の修正工事が実施されました。
しかし、その後も連結器のカバーやドアの開閉の問題や火災も発生しました。
結果、スイスの法律を満たさないとして
フランスのヴァランス - スイスのジュネーブの路線の運用から外されました。
また、連結器のカバーが閉まらない編成に関しては最高速度を120 km/hに
引き下げる措置がとられました。
こういった問題に加えて、
停車時でも騒音が異常に大きいので、
vacuum cleaner (掃除機)というニックネームがつけられています。
・運用
最大3編成の連結運転がです。
2010-2013年、2015-2017年にナント - リヨンでIntercityとして運行されていました。
また、パリ - グランヴィル、ボルドー - リヨンでもIntercityとして運行されました。
2018年以降のIntercityの運行はありません。
写真一覧
快速・普通列車 (TER)の運用を担当しています。 下記で紹介する路線はごく一部です。
路線 | 運行間隔 |
---|---|
リヨン - クレルモン=フェラン | 2時間 |
リヨン - トゥール | 数往復 |
トゥールーズ - オーリヤック | 2往復 |
トゥールーズ - ロデーズ | 4往復 |
路線 | 所要時間 | 1等席運賃 | 2等席運賃 |
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リヨン - クレルモン=フェラン | 2時間20分 | - | EUR 35 |
リヨン - トゥール | 5時間50分 | - | EUR 60 |
トゥールーズ - オーリヤック | 3時間30分 | - | EUR 35 |
トゥールーズ - ロデーズ | 2時間20分 | - | EUR 30 |
フランスの快速・普通列車 : TER
各駅停車でゆったり旅♪
チケット、路線、時間、乗車方法
座席は2+2列配置です。 座席の横幅などは2等席と変わりませんが、座席のモケットが赤色です。 2等席とあまり違いがないので、 どうしても座席を確保したい方向けの座席という表現が正しいかもしれません。 ドア付近にはロングシートも設置されています。
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2+2列配置でモケットは青色です。 座席は1等席と同じです。 ドア付近には補助席が設置されており、 車椅子スペースとしても利用可能です。 なお、2等席ながらデッキと客室の間はガラス戸で区切られています。
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車内案内板はLED式で、停車駅や目的地を確認できます。 長距離輸送も想定しているため、大型の荷物置き場が設置されています。 なお、ボックス座席同士の間のスペースを荷物置き場として利用することも可能です。 お手洗いはバリアフリー構造です。
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乗車口は各車両1箇所でステップが設置されています。 扉は自動では開かないので、扉上の開ボタンを押してください。
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