Atlantique型 : SNCF

モンパルナス駅で発車を待つレンヌ 行き TGV

モンパルナス駅で発車を待つレンヌ 行き TGV

目次

  1. 概要
  2. 運用
  3. 1等席
  4. 2等席
  5. 車内設備
  6. 車外設備
  7. 車両

概要

形式 Atlantique型
製造 Alstom
運用会社 フランス国鉄
製造年 1988年
最高速度 300 km/h
電気方式 DC : 1500V
AC : 25kV 50Hz
車両 M1+10R+M1
編成重量 444 t
編成長 237,590mm
車両高 3,420m
車両幅 2,904m
製造数 105編成
乗車定員 455席

1989年に営業を開始した最高速度 300 km/hのTGVです。 LGV南西線の開業にあわせて導入され、TGVでは2番目に新しい車両です。 TGV Sud Est型はオレンジ塗装でしたが、この車両はシルバーと青色を基調としています。 その後に登場する車両にもこの塗装は反映されています。

特徴
・モーター高出力化
・編成を機関車2両+客車10両の12両編成とし、定員が大幅に増えた
・先頭形状はSud Estと似ているが、前照灯部の流線型をより滑らにした
・座席配置も家族での移動を考慮し、セミコンパートメントを設置
・同形式のみと連結運転が可能
Sud-Est型が運用されるLGV南東線の最急勾配は35‰ですが、LGV大西洋線の最急勾配は15‰です。 Sud-Est型の機関車より出力が増強されたので、客車はSud-Est型より2両多い10両ですが同等の性能を発揮できます。

その他
2015年よりEuroduplex型の投入により、廃車が発生しています。 1990年に車両番号325が当時の鉄道世界最高速度 515.3 km/hの記録保持をしています。 この車両は、試験に合わせて車輪径の変更やパンタグラカバーの設置などが実施されました。

運用
パリ モンパルナス駅を拠点とする運用についています。 なお、2004年にはパリ - ラ・ロッシュ=シュル=ヨンの運用が開始された際、 ナント - ラ・ロッシュ=シュル=ヨンは非電化区間であるため、CC72000型機関車を連結して運転されました。 この連結に対応するため、車両番号372-379はCC72000型機関車と連結運転できるように改造工事が実施されました。 しかし、CC72000型機関車とTGV Atlantiqueそれぞれに運転手が常駐する必要があり、コスト面からすぐにこの運用は消滅しました。

マルセイユ駅に入線する TGV パリCDG空港に到着した TGV ミラノ駅に到着した TGV Massy TGV駅を通過する TGV パリ近郊を走行する TGV パリ近郊を走行する TGV 並ぶ TGV

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  • マルセイユ駅に入線する TGV
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  • パリ近郊を走行する TGV
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運用

パリを拠点にフランス各都市を結びます。 パリにはターミナル駅が7駅あり、その内TGVが発着する駅は4駅です。 方面別に駅が分けられています。

1等席 (2階)
区間 所要時間 運賃
パリ - リヨン 2時間 EUR 100.00
パリ - マルセイユ 3時間20分 EUR 110.00
パリ - ニース 5時間40分 EUR 120.00
パリ - レンヌ 2時間 EUR 75.00
パリ - ボルドー 3時間15分 EUR 90.00
パリ - ストラスブール 1時間45分 EUR 100.00
パリ - リール 1時間 EUR 60.00
ニース駅で発車を待つ TGV

フランスの新幹線 : TGV
パリとフランス各都市を高速で結ぶ

チケット、路線、時間、乗車方法

1等席

10両の客車のうち、3両が1等席です。 オープンサロン型とセミコンパートメント型があります。 車両間の通り抜けが可能です。 1+2列で、グレーと黄緑のモケットの座席がランダムに配置されています。 カーペットもグレーなので、落ち着いた雰囲気となっています。 座席の向きは固定式です。 座席上の荷物置き場が大きいですが、小型のスーツケースがやっと入るかどうかの大きさです。 なので、車両の妻付近に大型の荷物置き場が設けられています。

1等席 4人ボックス席 2人ボックス席 1等席 2人ボックス席 車椅子スペース 車椅子スペース 車椅子スペース 補助席 補助席

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  • 1等席
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  • 2人ボックス席
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2等席

10両の客車のうち、6両が2等席です。 車両間の通り抜けが可能です。 2+2列で、ワインレッドとオレンジのモケットです。 座席の向きは固定式です。 座席のリクライニングはありません。 ドア付近には補助席が設置されていますが、TGVは全席指定席で 補助席の指定は不可なので、補助席はどなたでもご利用いただけます。

2等席 4人ボックス席 2等席 2等席 4人ボックス席 補助席 補助席 補助席 補助席

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  • 2等席
  • 4人ボックス席
  • 2等席
  • 2等席
  • 4人ボックス席
  • 補助席
  • 補助席
  • 補助席
  • 補助席

車内設備

車内案内板が妻付近に設置されています。 号車番号、列車番号、停車駅を確認できます。 1等席と2等席の間はBAR車両が連結されており、どなたでもご利用できます。 各席には読書灯、フットレスト、ミニゴミ箱が設置されています。 なお、デッキ部には大型のゴミ箱も設置されています。

車内案内板 座席番号 BAR BAR 荷物置き場 荷物置き場 荷物置き場 荷物置き場

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  • 車内案内板
  • 座席番号
  • BAR
  • BAR
  • 荷物置き場
  • 荷物置き場
  • 荷物置き場
  • 荷物置き場

車外設備

機関車にはTGVの大きなロゴが描かれています。 乗車口で座席のクラスがわかるようになっており、 大きく1と書かれている車両が1等席、 2と書かれているのが2等席です。 車外案内板は号車番号、列車番号、行き先を案内します。

ロゴ ロゴ ロゴ 車外案内板 乗車口 乗車口 乗車口 乗車口 乗車口 パンタグラフ 連結部 連結部 連結部 連結部 連接台車

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  • ロゴ
  • ロゴ
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  • 車外案内板
  • 乗車口
  • 乗車口
  • 乗車口
  • 乗車口
  • 乗車口
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  • 連結部
  • 連結部
  • 連接台車

車両

連接台車なので、各車両の車両長が新幹線と比べるととても短いです。 フランス国鉄のホームは低い位置にあるので、乗車にはステップを登る必要があります。 BAR車両の乗車口は、飲み物などの荷物を運び込むためのものなので、 乗客の乗降はできません。

1等車 2等車 BAR

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