発車を待つ Flexity Berlin型
目次
形式 | Flexity Berlin型 |
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製造 | Bombardier |
運用会社 | BVG |
製造年 | 2008年 |
最高速度 | 70 km/h |
加速度 | 0.73 m/s² (GT6-08ZR) 0.67 m/s² (GT8-08ER) 0.65 m/s² (GT8-08ZR) |
電気方式 | 600V DC (BVG) 750V DC (Strausberg Eisenbahn) |
編成重量 | 37.9t (GT6-08ER) 39.1t (GT6-08ZR) 50.1t (GT8-08ZER) 51.5t (GT8-08ZR) |
編成長 | 30,800mm (GT6-08) 40.000mm (GT8-08ER) |
車両高 | 3450mm |
車両幅 | 2400mm |
製造数 | 210編成 |
乗車定員 | GT6-08ER 座席 60席, 立席 129人 GT6-08ZR 座席 52席, 立席 132人 GT8-08ER 座席 84席, 立席 164人 GT8-08ZR 座席 69席, 立席 174人 |
ベルリンのトラムでは最新型の車両です。
この車両はBombardier社のFlexityシリーズで、100%低床型です。
Bombardier社によって買収されたAdtranz社のIncentroシリーズを基に開発されました。
従来車より10cm車両幅を広くしたのを理由に、一部路線は走行できません。
短い5両編成 (GT6)と長い7両編成 (GT8)があり、それぞれに片側運転台のER型、両運転台のZR型があるので、合計4種類が製造されました。
車番はGT6-08ERが3000番台、GT6-08ZRが4000番台、GT8-08ZERが8000番台、GT8-08ZRが9000番台です。
他都市で運行されているFlexityシリーズの多くは連結運転が可能ですが、この車両はできません。
これは今後のトラム利用者の急増は期待されないことを反映した結果です。
なお、Flexity Berlinよりも前に登場したGT6Nは連結運転が可能。
入札~製造~試験
まず、BVG向けの低床新型車両の開発には8社が興味を示し、
2005年に4社が入札して最終的にBombardier社が勝ち取りました。
2006年に量産先行車として4種類それぞれを1編成を製造し、試験的な営業運転を開始しました。
そして、2008年に量産車が報道公開され、その年のInnotransにも展示されました。
当初計画では148編成の導入でしたが、99編成 (長編成40編成、短編成59編成)に変更されました。
2012年に39編成、2015年に47編成、2017年に21編成の追加発注がされている。
2017年に発注された車両は2020年までに導入される予定。
量産先行車と追加発注などを含めると、210編成が製造されることになります。
ベルリン郊外を走行するStrausberger Eisenbahn向けにも両運転台の5両編成が2編成が導入されています。
写真一覧
2009年までは全線で運行されていましたが、 U7, U9では冷却システムの故障が多発したので 基本的に運用にはいっていません。
路線名 | 路線 |
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M1 | Schillerstraße - Rosenthal Nord |
M2 | Alexanderplatz - Heinersdorf |
M4 | Hackescher Markt - Zingster Straße・Falkenberg |
M5 | Hackescher Markt - Zingster Straße |
M6 | Hackescher Markt - Riesaer Straße |
M8 | Nordbahnhof - Ahrensfelde |
M10 | Nordbahnhof - Warschauer Straße |
M13 | Virchow Klinikum - Warschauer Straße |
M17 | Schöneweide - Falkenberg |
これで完璧♪
ベルリンの地下鉄、トラム
チケット、路線、乗車方法など
車両幅は10cm広くなりましたが、車内は従来車とおなじ2+1列配置です。 車椅子スペースはロングシート、その他エリアは4人、2人ボックス席が配置されています。 座席のモケットは黒色の布製です。
写真一覧
車内のインテリアは黄色と白色を基調としています。 車内案内板はLCD型で停車駅、路線名、乗り換え情報、現在時刻を案内しています。 車内案内板のSoftwareは地下鉄 (U Bahn)と同じものを搭載しています。 全駅に券売機が設置されているわけではないので、 車内に券売機が設置されています。 ただし、購入できるチケットは限定されます。
写真一覧
ドアは自動では開かないので扉開ボタンを押してください。 車外案内板はLED式となっています。
車外案内板