発車を待つ ICE
目次
形式 | 406型 |
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製造 | Siemens / Bombardier |
運用会社 | ドイツ国鉄 |
製造年 | 2000年 |
最高速度 | 330 km/h |
電気方式 | 15 kV 16.7 Hz AC 25 kV 50 Hz AC 1500V DC 3000V DC |
車両 |
Bo'Bo'+ 2'2'+Bo'Bo'+2'2' +2'2'+Bo'Bo'+2'2'+Bo'Bo' |
編成重量 | 409t |
編成長 | 8両編成 : 200,840mm |
車両高 | 3890mm |
車両幅 | 2950mm |
製造数 | 17編成 (8両) |
乗車定員 | 1等席 : 91席, 2等席 : 334席 |
ドイツの国内列車に加え、国際列車にも使用される車両です。
2000年にドイツ国鉄が13編成、オランダ国鉄が4編成を投入しています。
406型はICE 3Mとも呼ばれ、MはMehrsystem (複電源対応)という意味です。
403型の電源方式は交流15kV 16.7Hzのみでしたが、406型は交流25kV50Hz、直流1.5kV、直流3kVにも対応しています。
これにより、ヨーロッパ電化区間をほぼ全域を走行できるようになりました。
なお、交流区間で最高速度 300 ~ 320 km/h、直流区間で220 km/hです。
設計最高速度は330 km/hで最高速度 320km/hでの営業運転はフランスの高速新線で、
最高速度 300 km/hでの営業運転はドイツ、オランダ、ベルギーの高速新線で行われています。
登場時は1等車が3両、2等車が4両、食堂車 (レストラン車) 1両でしが、
改造後は1等車が2両、2等車5両、ビストロ車 1両になっています。
編成内容
406.5形:1号車、2等車、制御電動車
406.6形:2号車、2等車、付随車 (パンタグラフ付)
406.7形:3号車、2等車、電動車 (パンタグラフ付)
406.8形:4号車、2等車、付随車 (パンタグラフ付)
406.3形:5号車、2等車、ビストロ、付随車 (パンタグラフ付)
406.2形:6号車、2等車、(パンタグラフ付)
406.1形:7号車、1等車、(パンタグラフ付)
406.0形:8号車、1等車、・制御電動車
まずはドイツ国内の国内列車の運用に就き、
2001年12月からオランダのアムステルダム、
2002年12月からベルギーのブリュッセルへの運行を開始しています。
2007年6月にはフランスのLGV東ヨーロッパ線が開業し、
ICE 3Mがフランスのパリまで直通運転を開始しました。
直通運転に対応するため、
フランス用の保安装置 (TVM) を搭載するなどの改造がICE 3Mの6編成に対して実施されている。
これらのフランス直通対応編成はICE 3MF (Mehrsystem Frankreich) と呼ばれています。
現在のフランス - ドイツを直通するICEは407型で運行されています。
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上記の通り、フランス、オランダ、ベルギー方面国際列車の運用についています。
路線 | 所要時間 | 2等席運賃 |
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フランクフルト - パリ | 4時間 | EUR 130 |
フランクフルト - アムステルダム | 4時間20分 | EUR 130 |
フランクフルト - ブリュッセル | 3時間10分 | EUR 130 |
ドイツの新幹線 : ICE
ドイツの主要都市を高速で結ぶ
チケット、路線、時間、乗車方法
オープンサロンタイプとコンパートメントタイプがあります。 オープンサロンタイプは1+2列配置、コンパートメントは3列配置です。 座席は革製で、ヘッドレストの出っ張りも大きくなっています。 デッキと客席間はガラス戸で区切られています。 リクライニング機能はありますが、座席の向きは変えられません。 運転席の後ろにも座席が設けられており、 運転席からの車窓を楽しむことができますが、 防音対策が十分にされていないのでデッキと同程度の走行音がします。
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オープンサロンタイプの2+2列配置で座席のモケットは青色の布製です。 1等席と同じく、ヘッドレストの大型化されています。 リニューアル前にあったコンパートメントタイプは取り壊されています。
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1等席と2等席の間に設置されています。 コーヒーや軽食を楽しむための立席と 食事を楽しむための座席があります。 また、ウェイターに頼んで座席で お食事を楽しむことでもできます。
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LED型からLCD型に変更されています。 停車駅、行き先、現在時刻、乗り換え情報、速度、地図を確認することができます。 運転席の進行方向右側にはICE3型の最高速度 330 km/hが書かれています。 荷物置き場は車内の中央、端にそれぞれ設置されています。 車椅子スペースのテーブルはボタンを押すと通路側に広がります。
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半数のICEが2編成の連結運転が行なっています。 最高速度が300 km/hを超えているので、先頭形状はこれまでの ICEの中でもっとも鋭い形になっています。
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