フランクフルト中央駅で発車を待つ ICE
目次
形式 | 403型 |
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製造 | Siemens / Bombardier |
運用会社 | ドイツ国鉄 |
製造年 | 1997年 |
最高速度 | 330 km/h |
電気方式 | 15 kV 16.7 Hz AC |
車両 |
Bo'Bo'+ 2'2'+Bo'Bo'+2'2' +2'2'+Bo'Bo'+2'2'+Bo'Bo' |
編成重量 | 409t |
編成長 | 8両編成 : 200,840mm |
車両高 | 3890mm |
車両幅 | 2950mm |
製造数 | 50編成 (8両) |
乗車定員 | 1等席 : 91席, 2等席 : 334席 |
動力集中方式のICE 1やICE 2と違い、 ICE Tと同じ動力分散方式を採用しています。 1990年代から建設されていたケルン - フランクフルトを結ぶ高速新線 ケルン-ライン=マイン高速線 は建設費を抑制したので最急勾配が40パーミルとなり、 ICE 1やICE 2での高速運転が難しいという課題がありました。 そこで、最高速度300 km/h以上の高速運転が可能できて、 急勾配に強くてドイツ以外の国への対応も容易な動力分散式電車方式 の車両を開発することとになりうまれたのが403型です。 ICEの第三世代の車両なのでICE3とも呼ばれる。 基本的なコンセプトは、同1997年に登場したICE Tと同じです。 車体はアルミニウム合金を採用することで軽量化が図られています。 国によって複線の進行方向が異なるので 運転台は車体中央部に配置されています。 制御装置はインバータ制御方式、 電動機は三相交流誘導電動機を採用しています。
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国内列車の運用につきます。 ICEの国際列車は406型、407型で運行されます。
路線 | 所要時間 | 2等席運賃 |
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フランクフルト - ミュンヘン | 3時間10分 | EUR 100 |
フランクフルト - ケルン | 1時間10分 | EUR 70 |
ミュンヘン - ベルリン | 6時間20分 | EUR 125 |
フランクフルト - ハンブルク | 6時間30分 | EUR 125 |
ハンブルク - ベルリン | 2時間10分 | EUR 80 |
ドイツの新幹線 : ICE
ドイツの主要都市を高速で結ぶ
チケット、路線、時間、乗車方法
オープンサロンタイプとコンパートメントタイプがあります。 オープンサロンタイプは1+2列配置、コンパートメントは3列配置です。 座席は革製で、ヘッド部の枕は大型のものが採用されています。 この枕は上下に調整することはできません。 デッキと客席間はガラス戸で区切られています。 リクライニング機能はありますが、座席の向きは変えられません。 運転席の後ろにも座席が設けられており、 運転席からの車窓を楽しむことができますが、 防音対策が十分にされていないのでデッキと同程度の走行音がします。 運転席と客室の間は、瞬間曇りガラスで、 運転士の操作次第で真っ白になってしまいます。
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1等席と同じくオープンサロンタイプとコンパートメントタイプがあります。 オープンサロンタイプの2+2列配置、コンパートメントタイプは3列配置で座席のモケットは青色の布製です。 一部のコンパートメントはL字型になっており、プライベートを確保できるので家族連れにはうれしい構造になっています。
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LED式車内案内板が車両の妻部とデッキに設置されています。
停車駅、現在時刻、列車番号、速度などを確認することができます。
各座席の天井部に座席予約区間案内板が設置されています。
ここに都市が表示されていたら、
その区間で予約されている方がいるのでその区間では指定席、
区間外は自由席になります。
なにも表示されていない場合は全区間で自由席です。
なお、当日の予約は反映されません。
ビストロの座席は2等席と同じものが使用されていますが、
座席幅が多少広くなっています。
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先頭形状はICE Tに似ているが、最高速度 300 km/h以上なので、 より鋭い形状になっており、 カバー・前照灯・側窓の形状などで差異があります。 なお、半数近くのICEは連結運転が行われます。 403型は403型、406型と連結運転が可能です。
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