フランクフルト中央駅で発車を待つ ICE
目次
形式 | 407型 |
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製造 | Siemens |
運用会社 | ドイツ国鉄 |
製造年 | 2009年 |
最高速度 | 320 km/h |
電気方式 | 15 kV 16.7 Hz AC 25 kV 50 Hz AC 1500V DC 3000V DC |
車両 |
Bo'Bo'+2'2'+Bo'Bo'+2'2' +2'2'+Bo'Bo'+2'2'+Bo'Bo' |
編成重量 | 454t |
編成長 | 8両編成 : 200,720mm |
車両高 | 4343mm |
車両幅 | 2924mm |
製造数 | 17編成 (8両) |
乗車定員 | 1等席 : 111席, 2等席 : 333席 |
ICE3シリーズの発展型で、Velaro D (ヴェラロ D, Dはドイツを意味する)と呼ばれています。
Velaro Dはドイツ以外にスペイン、中国、ロシアでも運行されています。
407型の開発の際の条件は、
・フランス、ベルギー、スイスに乗り入れられる
・最高速度が320 km/h
・座席数は少なくとも420席 (630人を乗せての運行も可能にすること)
など、要求条件は6000以上にのぼりました。
後にオランダ、イギリスのロンドン乗り入れも考えられています。
入札にはフランスのAlstomのTGV Duplexの発展型 TGV RGV 2N2も
参加しましたが、最終的にSiemensのVelaroが採用されました。
当初は15編成の発注でしたが、
ICE3M(406型)が事故による廃車が発生したので
2編成が追加発注されました。
ドイツの国内列車の運用に加えて、フランスやベルギーなどの国際列車の運用にもつくので4電源となっています。
当初は2011年12月に運用開始予定でしたが、
2013年12月に延期されました。
フランスへの乗り入れは2015年に夏に実施され、
ベルギーへの乗り入れは2018年に開始予定です。
展示~試験
2010年 : イノトランスに展示される。
2011年1月 : テスト走行が開始された
2011年4月 : 最高速度 320 km/hでの試験走行開始
2011年8月 : ニュルンベルク- インゴルシュタットで最高速度 352 km/hを達成
2011年冬 : フランスでの試験走行が開始。12000kmの試験走行が行われた
2012年5月 : ドイツ国内での1編成での営業運転が認められる
2013年12月 : ドイツ国内での2編成の連結運転が認められる
2013年5月 : テスト走行距離が累計25万kmを超える
編成内容
407.0系 : 1号車、1等車、先頭電動車
407.1系 : 2号車、1等車、付随車、主変圧器搭載
407.2系 : 3号車、1等席、ビストロ、電動車、主変換器搭載
407.3系 : 4号車、2等席、付随車
407.8系 : 5号車、2等席、付随車
407.7系 : 6号車、2等席、電動車、主変換器搭載
407.6系 : 7号車、2等席、付随車、主変圧器搭載
407.5系 : 8号車、2等席、先頭電動車
写真一覧
国内列車の運用につきます。 ICEの国際列車は406型、407型で運行されます。
路線 | 所要時間 | 2等席運賃 |
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フランクフルト - ミュンヘン | 3時間10分 | EUR 100 |
フランクフルト - ケルン | 1時間10分 | EUR 70 |
ミュンヘン - ベルリン | 6時間20分 | EUR 125 |
フランクフルト - ハンブルク | 6時間30分 | EUR 125 |
ハンブルク - ベルリン | 2時間10分 | EUR 80 |
フランクフルト - パリ | 4時間 | EUR 130 |
フランクフルト - アムステルダム | 4時間20分 | EUR 130 |
フランクフルト - ブリュッセル | 3時間10分 | EUR 130 |
ドイツの新幹線 : ICE
ドイツの主要都市を高速で結ぶ
チケット、路線、時間、乗車方法
オープンサロンタイプのみで1+2列配置です。 座席は403型と同様のものが使用されています。 なお、403型では車両の中間部にガラス戸を設置して、 片側をサイレントエリアとしています。 座席は革製で、ヘッド部の枕は固定されており、大型のものを採用しています。 リクライニング機能はありますが、座席の向きは変えられません。 デッキと客席間はガラス戸で区切られています。 403型や406型にあった運転席後部の座席は、407型では設置されていません。
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1等席と同じくオープンサロンタイプのみです。 2等席のみで、こちらも座席は403型と同じものが使用されています。
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3号車の2/3がビストロのスペースとなっています。 2人掛けテーブルが2箇所、4人掛けテーブルが3箇所設置されています。 なお、ビストロの車掌や従業員にお願いすると、 自分の座席まで飲み物やドリンクを運んでくれます。
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LED式車内案内板が車両の妻部、中間部、デッキに設置されています。 停車駅、現在時刻、列車番号、速度などを確認できます。 各座席の天井部には座席予約区間案内板が設置されており、 写真のようにFrankfurt - Parisと表示されていたらその区間では指定席となります。 それ以外の区間、何も表示されていない場合は自由席です。 なお、当日の予約は反映されません。
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先頭形状は403型、406型と比べて大きく変わりました。 車外案内板はLED式です。 Wifiマークが403型、406型と比べて大型化されています。 運転席後部には座席を設けない代わりに、 配電盤などが置かれています。
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