Be 5/6型
目次
- 概要
- 運用
- 座席
- 車内設備
- 車外設備
概要
形式 |
Be 5/6型 |
製造 |
Bombardier, Alstom |
運用会社 |
チューリッヒ交通局 (VBZ), 空港トラム(VBG) |
製造年 |
2001-2010年 |
最高速度 |
70 km/h |
製造数 |
88編成 (5両編成) |
電気方式 |
DC : 750V |
編成重量 |
39.2t |
編成長 |
36,000mm |
車両高 |
3,600mm |
車両幅 |
2,400mm |
定員 |
238人(座席 96席) |
1990年代、欧州の各都市で低床車両の導入が進む中、チューリッヒ交通局 (VBZ)には1両も低床車両がない状況が続いていました。
この状況を打開しようと投入されたのがBe5/6型です。
開発時はメーターゲージの100%低床車は存在しませんでした。
このため独自規格の低床路面電車をBombardier社やAlstom社と設計・導入することを1996年に決定し、2000年より製造を開始、2001年より営業運転を開始するに至りました。
既存のプラットホーム長(37m)を最大限に生かす設計となっており、
5車体連接のコンビーノより15%輸送力が高くなっています。
製造はBombardier社のプラッテルン(Pratteln)工場で行われ、
チューリッヒまではトレーラーで陸送されました。
現在は市内と空港を結ぶ空港トラム(VBG)にも同様の車両が投入されています。
台車
CombinoシリーズやCityrunnerシリーズなどと同様、
フローティング車体をはさんだ5車体連接車で、左右独立車輪を使用しています。
最大の特徴は軸距を大きくとり、
台車間にボックスシート2区画が入る設計としたことです。
これにより車軸間に位置するシート下に主電動機を収めることが可能になり、
車内には不自然な突起がありません。
3車体目は右側軸間にドアが位置するため、
モーターは左側のみに装備し、左側の車輪を駆動しています。
座席配置
シートは全てクロスシートで、台車上はボックスシート、その他は全て進行方向に固定されています。
2車体目には車椅子・ベビーカー用のスペースがあります。
従来車と同様に、運転席は進行方向のみ、乗降用ドアも進行方向右側だけとなっています。
営業・量産
2001年10月より6編成が営業運転に入り、1年間営業運転を行いながら問題点の同定・解決を行いました。
2002年4月にはギアボックスに亀裂が発見され、一端は全車が定期運用から外れましたが、メーカーで改良を行い2002年8月より運用に復帰しています。
量産可能な信頼性が得られたとして、2003年9月には本格投入が決定され、2005年半ばより2010年にかけて製造・投入されました。
Be 5/6型
▲ 3号線
▲ 空港トラム
▲ 空港にて
▲ 17号線
運用
トラム全線で運行されています。
これで完璧♪
チューリッヒの近郊列車、トラム
チケット、路線、乗車方法など
座席
台車上は2+2列のボックス席が、
それ以外の部分には1+2列配置で座席が配置されています。
片側運転台で、最後尾にはロングシートが設置されています。
▲ 座席
▲ ボックス席
▲ 座席
▲ 座席
▲ 最後尾
▲ 最後尾
車内設備
車内には停車駅や目的地等を案内するLCD型の車内案内板が設置されています。
2両目に車椅子スペースが設けられています。
バスと同様にStopボタンを押さないと駅には停車しません。
扉は自動では開きません。
扉上の扉開ボタンを押してください。
▲ 車内案内板
▲ 車内案内板
▲ 車椅子スペース
▲ 車椅子スペース
▲ 運転席後部
▲ Stopボタン
▲ 扉開ボタン
車外設備
車外には路線名と行き先を案内する車外案内板が設置されています。
扉は自動では開きません。扉上の扉開ボタンを押して開けてください。
シングルアーム式パンタグラフが採用されています。
▲ 車外案内板
▲ 乗車口
▲ 扉開ボタン
▲ パンタグラフ